内にある思いを形に

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poemblogへようこそ。ご訪問くださり、ありがとうございます。今回は、詩7篇となります。ご覧になって何かを感じていただければ、とても嬉しく思います。さまざまな事象をモチーフにして書いています。つたない詩の作品ばかりですが、どうぞよろしくお願いいたします。あなたの心に届きますように【17回目の投稿】

無意味ではないはず

人の一生は人の数だけ
意味があるものなのです
ある地点で道を踏み外し
誤った方向に進んでしまった過去も
元に戻れば
なんてことはないのです
道を踏み外した事実さえも
意味をなしてくる訳ですから
要らぬ心配は無用ってことなのです

元に戻るというのは
その人の持つ力が
敏感に反応していることをいうのです
特殊な力ではないのです
本来の進むべき方向は
身体に
刻み込まれているのですから
踏み外した瞬間
身体は反応し軌道を修正していくのです
根底には
人生の高みを心底願っている自分自身が
一歩一歩の歩みでさえ
ビビットに反応しているのです
いくらだってやり直せるのですから
無意味なことをも意味のあることとして
昇華させていく力も
具わっているのですから

どうするかでありたい


誰にでも過去はある
光の過去もあれば
暗闇に今なおつつまれた過去もある
とりわけ後者の過去が問題ではあるが
ほじくり返したところで価値は生まない
どう生きたかはよく問われることだが
より大切なのは
未来をどう生きるかなのだ
自分で自分を苦しめる過去への尋問は
やめるべきなのだ
たとえ前者の過去であったも
酔いしれてしまえば
停滞するか堕落するかであるから
下手に手を出してはならないのだ

澄みきったもの

人間の住む世界は
汚泥にまみれていることが実に多い
汚泥に引きずられて
自分の澄みきった心を
台無しにする人もいる
いかに汚泥にまみれた世界であろうとも
心までもそれに染め抜いてしまえば
真実の美しさなどを馬鹿げたことのように
見てしまうようになる
虚しさが影を落とす
心は澄みきったものであらねばと
汚泥を思うたびにその思いを強くする

断崖絶壁

山間を歩いて来た
ようやく目の前が開けてきたかと思えば
断崖絶壁である
下方を覗けば
川が流れている
深さ30メートルはあるだろう
川は濁流となっており流れも速い
いかにすべきか
まもなく追手がここにまで来るであろう
このままでは
己の願望を成就することはできない
向こう側の山端まで
10メートルはある
勢いをつけて走り飛んでも
届くことはないだろう
だがふと思った
ここまで来たのだ
この断崖絶壁も
この瞬間も
壊れはしない
壊れたとしても
壊れなかったとしても
内にある思いは形にしたい
後悔だけは残すまい
ならば
走り飛ぶことをしようではないか
やおら断崖絶壁から数メートル離れ
一気にその谷合に向かって
走り飛んでみせたのである

その瞬間
ゴオゴオゴオと音が鳴り
こちら側の山と向こう側の山とが
こちら側の岩と向こう側の岩が
力士のようにぶつかり
川は挟まれて水しぶきをあげ
小さな湖をあちこちに誕生させ
やがては
一体となったのである

些細なことも運命が絡む


大きな不幸に幾度も見舞われる
否応なしに
運命というものを考えざるを得なくなる
その時には運命を考えるのだ
実際は
些細なことにも運命は絡んでくる
蜂が小さな花を探し出し
蜜を吸うようにして
小石に躓いて転びそうになって
地面に右手をついた
その右手首が骨折してしまった

運命によって
人は変わってしまう
ならば
運命を変えたならば
人はどのように変わるだろうか

この些細なささやきは
運命に伝わる
計画は洩れるのだ
このことを知ったうえで
運命を変えることに
執念を燃やしてみる
どうだろうか
運命とはどうにもならないものではなく
果たして人間の執念が勝利するかを

むきだした本音


人間らしく人間の苦しみに相まみえて
周囲の人間が
のたうち回っていることの理由を
正しく理解できるようになる

想像でわかれば苦労はしない
氷の冷たさも
火の熱さも
身体で感じたものが通用するのだ

同じ経験をしたものでも
周囲の人間に対する理解を
示そうとしない
示せない者も多少はいるかもしれない

世の中
裏と表はあるのではあるが
真実さえも通用しなくなることは
人間の存在さえも危うくなる

むきだしの本音も
居場所を失う
心は枯れ果て
重苦しい疲労だけが残ってしまう

あなたにそばにいてほしい

つらさ
かなしさ
かかえつつ
だめだとおもたじんせいに
こえがきこゆる
あたたかい
だいじょうぶだよという こえの主
いちばん話がしたかった
いちばん大好き 好き あなた
むねに鼓動がつたわって
あさまでやさしくだきしめた
ゆっくりそばにいたかった
あなたにそばにいてほしい

*第一詩集から抜粋した詩です。心の扉として立ち上げられるほどの詩編数がなく、ここにおいて紹介を兼ねて、投稿いたしました。

最後までご覧くださり、ありがとうございました。どうにかこうにかして2014年内に17回目の投稿を終えることができました。寒い日が続いておりますが、くれぐれもご自愛くださいますようにお祈り申し上げます。いつもありがとうございます。今後とも、よろしくお願いいたします。

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