poemblogへようこそ。ご訪問くださり、ありがとうございます。今回は、詩6篇と断片10なります。ご覧になって何かを感じていただければ、とても嬉しく思います。さまざまな事象をモチーフにして書いています。つたない詩の作品ばかりですが、どうぞよろしくお願いいたします。あなたの心に届きますように。【13回目の投稿】
毎夜のこと
わたしは
決して
出来た人間じゃない
けれど
毎夜
眠りに落ちる前
あなたを想い
あなたが無事であるよう
祈りを捧げています
横柄なまでの現実に
引きずり込まれないよう
あなたを
常に
新鮮で安穏な空気が包むようにと
毎夜のこと
毎夜のこと2
昨日はごめんなさい
あなたが
わたしのことで
心を傷めているというのに
どうすることもできなくて
あなたに
冷たくしました
あなたが
毎夜
わたしのことを想い
祈ってくれていること
わたしは
素直になって
あなたの胸に抱かれたいと祈りました
温かい心に抱かれたい
毎夜
わたしを抱きしめてほしい
眠らない花
眠らない花
いったい
毎夜
何を思いて泣くか
人間に起こる
無数の苦悩の故にか
咲き続けるはずなのに
散る時が来てしまった
力果ててしまった
だというのに
心だけはなおも痛め
涙を零し
眠ることなく身を捧げている
せっかく咲かせたというのに
せめて水があげてたなら
私がいけなかったのだ
明けない夜と
明けない夜はないはずですが
明けない夜もあるのです
胸底には獅子の鋭い目が光っているから
須弥山を鷲掴みして
三千大千世界の彼方へと放り投げてみるのです
ドブに落ちても真金は真金なのです
真夜中の苦悩
真夜中の苦悩
これがある限り
ぼくは人間である
真夜中の苦悩
これがある限り
ぼくは人生を歩める
真夜中の苦悩
されど苦悩よ
お前はいつになれば離れてくれる
されど真夜中の苦悩よ
お前がついてくれているから
考えることと強くなることができた
真夜中の苦悩に沈んでいる友を得た
真夜中の苦悩がぼくからその友へ
寄り添うように言ってくれた
こう思うのですと真夜中の苦悩は言った
他者の不幸に鈍感もしくは冷淡
それが不幸なのではないのか
人間の本質は慈愛だと言われているから
それが発動しないというのは
自らの苦悩にも
慈愛で接していないことを意味する
真夜中の苦悩が
立ち去ったわけではない
真夜中の苦悩は続くのだ
時々
真夜中の苦悩に対し
高揚感に浸ることがある
トンネル
出口の見えないトンネル
出口の見えるトンネル
出口にたどり着くまで
やるべきことがある
断片1
人に希望を贈ることをためらう
自分の希望が減ると思っているからだろうか
希望を贈られた人は
明るく元気になる
自分もまた新しい希望が湧き上がる
断片2
その人ではなくその人の社会的ステータスと交流する人がいる
また社会的ステータスを自らの保身となし貪っている人もいる
断片3
心の渇きを鎮めようとして
衝動的に刹那的なエゴイズムに走る
心が渇けばエゴイズムに走ることを繰り返す
心の渇きはエゴイズムとは逆の行動が鎮めてくれよう
断片4
詩の対象に対し一定の距離を保つように
詩は微妙で厄介な代物だと思うから
近すぎても遠すぎてもよろしくないのではと
断片5
普遍性に対する要求を編集して
長い間
当惑させていた悩みの種と
決別するのがよい
断片6
たとえ真実といえども「神格化」してはならない
偏狭で特権的な代物となる
それは真実のようでありながら
別物に歪んで変質する
断片7
イギリスの詩人
バイロン詩集を読んだとき
ドイツではゲーテやシラーが
フランスではユゴーがいたのを知った
断片8
不条理な出来事に袖をつかまれたとしても
歓びの歌を口ずさめば
やがて決意が忽然と沸き上がる
古めかしい恐怖を彼方へと追いやる
断片9
頭が全てと考える私の悪い癖
私の愚かさ
魂から湧き出でたる愛はないのか
人間だというのに
愛の光よ!
私の心にも灯り給へ
断片10
私は恐れる
恐れなくなれば半人前から脱した時だ
私は囚われる
囚われなくなれば智慧が宿るだろう
私はこせこせしている
窮屈なものの見方を一掃すべきである
太陽を昇らせよ
邪な闇に支配されたまま
貴重な一日一日を送るべきではないのだ
太陽を昇らせよ
色褪せた魂でどうして事業が果たせようか
光があってこそ磨くべき点が見極められる
太陽を昇らせよ
太陽とともに生きよ
噓偽りの影を消去してしまうのだ
いつも最後までご覧くださり、心から感謝を申し上げます。ありがとうございます。今回も悪戦苦闘ばかりでした。どうにかこうにかして、日々奮闘しながらも、コツコツとブログを作成してまいります。今後とも、よろしくお願いいたします。