詩を書くこと

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詩を書くということは

詩を書くというのはどういうこと

私自身にも周りの人々にも

毛筋ほどにも詩を書くにあたって

見栄を張ることも必要なければ

劣等感を抱えるなんてことも

必要ないのです

美辞麗句を巧みに使って

上手に見せようとか

どの詩人も使ったことのない

表現や比喩を用いて

読む人を感嘆させてみせようとか

これらの気持ちは

誰にも起こりうることではあります

いま生きているから詩を書くのだという

至極素直で

自然体こそが求められるのです

そこにこそ

私自身でしか書けない詩が生まれてくる

書き手であると同時に

最初の読み手でもある私自身のために

書いたっていいのです

自然体で詩を書くのです

東の空から太陽が昇るように

種をまけば芽が出るように

詩を書くということは

きっと特別なことではないのです

生きているから詩を書く

今日も生きた明日も生きようという

生活の中で詩を書くのです

ありのままの自然体で詩を書くからこそ

私自身でなければ書けない

詩が生まれてくる

書き上げた詩を誰かに読んでもらう

それ自体が幸せなことなのです

さまざまな反応があることでしょう

君が詩を書いているなんて

驚きだという声があるでしょう

賛辞を

送ってくれる人もいるかと思えば

半ば否定的な人もいるでしょう

フィードバックする機会を

得ることができたのです

読んでもらった人からの声に

安易に迎合することもなく

もう一度書き上げた詩を

読んでみるのです

詩それ自体が単独で存在しても

何も生まれません

読んでもらったことによる反応は

詩から生まれたものです

書き手である私自身が

予想していたものとは違う

さまざまな反応は反応として

私自身の心の奥底まで覗いてみるのです

ありのままの自然体だったかどうかを

確認してみるのです

以上

私宛の私が書いた詩

美しき心を持つ人

不幸を許さないという君

己の幸福をも最後にして

寝るのも惜しみ

いつもどろどろの身なり

君ほど美しき心を持つ人はない

この星の希望

人が幸せになるって

いいな

みんなが笑顔であれば

この星は希望そのもの

宇宙の希望だよ

人生の宝

何もかも語り合える友がいてくれる

これほどの幸せはないと思うのです

不遇の時は肩を抱きしめて

魂を鼓舞してくれるし

喜びの時は吾より先に喜んでくれる

そんな友とめぐり合えることこそ

人生の宝ではないかと思うのです

これまで思っていた財宝なんかが

失せて見えます

年輪

樹木の時の刻みの不思議なる

一年ごとを生きた証

人間にも年輪はあるだろうか

私たちは時を待ち 

時をつくる時もある

時すでに遅しとならぬように

もの云わぬ時 神話などなくてともいい

伝説なども必要ではない

時の象徴 日月に照らされればいい

宇宙に溶け込む人間の時

一年ごとに刻まれる年輪

樹木のリズムで刻みゆく年輪

最後に刻む年輪まで

人間の年輪もその時がくる

ちっぽけな存在

ちっぽけな存在が

折り込みチラシの裏に書いたシナリオで

主人公を演ずるというのです

ちっぽけな存在だというのに

世界のどんな映画や劇よりも

面白くワクワクするらしいのです

ちっぽけな存在の心を

この世界に映し出しながら

縦横無尽に活躍するのです

ちっぽけな存在が

ちっぽけではなかったんだと

気づくシーンがやってきます

ちっぽけな存在にはふさわしくもない

大きな荷物を背負う展開が待っています

それにちっぽけな存在に

運命の嵐もやってきます

ちっぽけな存在は人生初めての

逆境に立たされたのです

でもこれらは

折り込みチラシの裏に書いた

シナリオ通りなのでした

ちっぽけな存在は

ちっぽけな存在なりに

その意味を考え始めました

シナリオとはいえ

大きな荷物や予想だにしなかった運命の嵐

これらは

何の意味があって

ちっぽけな存在に関わってきたのだろう

ちっぽけな存在は悩み苦しみました

なぜならシナリオには

大きな荷物や運命の嵐が登場することが

書かれてあっても

それらがちっぽけな存在に

関わってきた意味はなにひとつ

書かれていなかったからです

一年経ち三年経ち五年が経ちました

悩み苦しんできたちっぽけな存在には

まだその答えがありません

十年がたった時

ちっぽけな存在は

人生の真実を求める心が宿りました

何のために生まれ

何のために生き

何のために去っていくのかという

これらの真実を求めだしたのです

ちっぽけな存在には

人生の真実をつかんだという

手ごたえはひとつとしてありません

シナリオはもうこの先の未来について

書かれていません

それでも

ちっぽけな存在は

迷うことなく歩もうとしています

なぜなら

人生の真実がわからぬままでは

後悔が残ると考えたからです

シナリオの最後の行には

ただ前に進んでいくとだけ

記されていました

ちっぽけな存在は

ただ前に進んでいくのでしょう

人生の真実をつかむまで

大きな荷物を背負ったまま

運命の嵐に翻弄されながらも

君の励まし

あなたへの手紙

今年

君は

励ましてくれました

今年

君は

笑顔で励ましてくれました

今年

君は

心で励ましてくれました

今年

君は

わたしが心から笑顔になるまで

励ましてくれました

君は逃げずに

励ましてくれました

いまわたしがあるのは

君の最高に素敵で

素朴な

励ましがあったからです

君はいつでも

君でありました

こちらもご覧くだされば嬉しく思います。

気持ち次第


【編集後記】今回は節目となる20回目投稿となりました。12年ほど前の作品ばかりです。手直ししたい箇所がありましたが、あえて原文のままを投稿いたしました。語彙力も表現力もありませんでしたが、お読みくださってありがたく思っております。
今後も、更新速度はゆっくりでと思いますが、またご覧いただければ嬉しく思います。よろしくお願いいたします。